ストレスに振り回されない。発達障害児の新生活。保護者が不安になりすぎると伝染(誤学習)する。
- 2018年4月10日
みなさん。ご入学、ご進級まことにおめでとうございます。
発達に凸凹があるなし、関係なく、『うちの子、新しい学校、環境に馴染めるかしら?』とどの親も不安に思う物です。
ただ!!
過剰に反応しすぎな保護者が多いのも事実です。
新生活が始まれば、先生がかわる。教室がかわる。教科がかわる。
色々なものが変化するわけです。だから単純に慣れたルーティーンから、新たなルーティーンへ移行するためには、順応性が低い子は手こずるわけです。
だからいつも以上にミスが出る。この時点ではストレスは当然、発生しますが、ストレスが原因で行動が変容しているわけではないのです。
でもママたちは、進級しただけでより一層の成長を期待してしまっているんですよね・・・。
つまり
子)環境適応が苦手でミスが出る。
マ)学年が上がって出来ることが増えると期待している。
そこにギャップが生まれ、出来るはずの事ができないので、それは! 『ストレスが原因』となってしまうのです。
※私は、新生活で子どもたちにストレスがない。とは言っていません。
ストレスは発生していますが、まだ悪く作用するほどではない。と言っているのです。
日本人は『ストレス』と聞くと、全て悪。一切排除しなくてはならない存在とされていますが、実際には全く違います。
この方をご存じでしょうか?
この方は、『ストレス』という言葉を世に生み出した張本人。ハンス・セリエ博士です。
博士がストレス学説を発表する以前は、体調の不良は全てウイルス等による外的なものに感染して発生すると考えられていました。
(というかそうらしい。詳しくは医学系の文献に当たってください(..;)
そして博士が見いだしたストレス学説がこちら↓
つまり。人間はある程度のストレスを受け、それに抗うように成長する。ただし、強いストレスを長期間浴びると、細胞は変異し体調を崩す。
当たり前といえば当たり前ですよね。我々は母胎にいるときは羊水に守られプカプカと浮いている。それが出産後、初めて重力にさらされ、それに抵抗するために筋肉や骨格が発達していく訳です。
それが証拠に、宇宙ステーションに長期滞在している、宇宙飛行士は地球に帰還後、歩けないほどに筋力が低下してしまいます。
(現在は、かなり改善され宇宙にトレーニング施設、つまり筋肉にストレスを与えるところが出来ているそうです。)
そのストレス学説が日本へたどり着く頃には、「病原菌に感染してもいないのに細胞を変異させるストレスというものが存在するらしい。ストレス憎し!けしからん!」となってしまったようです。
本当はストレスは、子どもを成長させる大きな要因なのです。
かわいい子には旅をさせよ。とはよく言ったものですね。
かわそうだからと、転びそうな小石を先に取り除くのは、子どもの成長を阻害する事に繋がります。
また、何かあるたびに『ストレスが原因では??』と不安になることもよくありません。
子どもは敏感です。天使ではありません。常に隙を狙っています。
『あっ?ママは新学期に入ってから妙に甘いぞ!』とすぐに見透かされてしまいます。
心配すればするほど『先生が』や『お友達が』などとネガティブなことを口にするようになります。
これを誤学習と言います。
もう一度言います。適度なストレスは子どもの成長にとってとても重要なものです。
新学期、泣いているわが子を見たら心の中でこう唱えてください。『人生のスパイスを楽しんでいるのね』と。
もちろんこの言葉も私のオリジナルではありません。
安心してください 笑
堂々としましょう。弱気は伝染します。ママは便所の100ワット(無駄に明るい)が一番です。
大丈夫。大丈夫。
わが子は泣いて強くなります。
ママの方が泣きたくなったらいつでもご相談ください。
明日が楽になりますように。
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