ギフテッド/トレラ

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ノイジーマイノリティが多数を支配する。

  • 2019年5月9日
  • 私は、漁師の家系なので同世代よりも信心深いほうではありますが、神も仏もないのか?と思うほど最近、痛ましい事故の話題が続いていますね。。。

    たて続いているとはいえ事故は起きるものと仮定して、今回は事故の周辺報道や反応についてノイジーマイノリティの視点から思ったことを書きたいと思います。

    まず旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三氏が起こした事故。同時期に起きた三ノ宮駅前のバス事故。どちらも罪もない通行人が亡くなっています。

    事故の内容諸々には専門外なので言及しませんが、私が相当違和感を禁じ得なかったのが、飯塚元院長とバスの運転手を比較するネット民の反応が多かったことです。

    ・バス運転手は即逮捕なのになぜ飯塚元院長はなぜ逮捕されない?
    ・上級国民は人を殺しても逮捕もされないのか!
    などです。

    しかし冷静に考えてみれば、加害者2人には当然状況に差があります。自家用車を暴走運転しケガをした飯塚氏は事故後入院。かなりでご高齢でもある。当然逃亡の恐れなどない。一方、バス運転手は大型二種を持つプロでありケガもない。そら対応に違いが出ても不思議じゃないでしょう?

    そもそも兵庫県警と警視庁とで操作方針に違いがあるのも当たり前と考えるのが妥当ではないでしょうか?なにが言いたいかというと、私の意見が正しく、ネット民が間違えている。というのではなく、労働者(バス運転手)即逮捕 上級国民(飯塚氏)逮捕せず=政府の圧力 大変だ!大変だ!という単調な脳みそが怖いのです。

    なんだか最近、巷はリンチ社会ですよね。凹みを見つけたら全員で叩く!みたいな。

    今回の件では、ネット民の言葉が影響し、飯塚氏の逮捕が早まるということはありませんでしが、特定のうるさい人がネット等を利用しいわば炎上させることをうるさい少数派という意味で「ノイジーマイノリティ」と言います。反対に静かに見守っている多数派を「サイレントマジョリティ」と言います。(念のため)

    私がもっとも危惧しているのが、昨日の滋賀で起きた保育園児死亡事故です。事故状況としては、直進車と無理に右折しようとした車が衝突し、信号待ちしていた2歳児13人と保育士3名の計16名のいる歩道へ乗り上げ、尊い2名の命が奪われてしまいました。

    私が驚いたのは、その後です。この事故に関しては、保育園側にはなんの落ち度もありません。それにも関わらず、各社マスコミは、泣き崩れる園長に対して、お散歩コースの数や引率の先生の位置などを再三確認していました。

    ではそれを知ってなんになるのでしょうか?保育士が輪になって取り囲んでいれば防げた事故なのでしょうか?

    これが知りたい。知って情報を取りたいと思うノイジーマイノリティの願望からくるものです。そしてつぎの展開は大方こうです。

    散歩中に事故が起こった、どのような原因かわかるまで、またはコースの安全性が確認されるまで自粛したほうがいいという【空気】が蔓延する。そこで外出が必要最低限にしぼられる。

    これがノイジーマイノリティの恐怖ですよ。ぜひ!散歩の継続を。と穏やかに思っている人の意見は通りません。私の感覚では全体の1割ぐらい強烈なノイジーさんがいるだけで全体が引っ張られてしまいます。多くはめんどくさいからその人の言う通りでいいよ。となっちゃうんですよね。

    昔と違って、小さな子どもたちの遊び場が減ってただでさえ心配してるのに、この事故で全国の保育園で【自粛】ムードが広がりそうです。多くの人が大切だとは思っていても世間が許してくれないという状況が年々ひどくなっているように思います。

    これはSNSの発展によって、一般人がメディア化したことによって自分の発言に力があると勘違いしてしまっているせいなのかもしれません。

    いつも誰かにプンプン怒ってる私が、偉そうには言えませんが世の中がもっとおおらかで多様性を認めてくれるようになりますように。

    ピエール瀧だって、TOKIOの山口だって、清原だって、復帰してもいいんじゃないの?